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タタミのあなみずのブログ

あなみずの施工例や暮らしに役立つ情報をご紹介します。

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足腰に良い畳の話  大事な物・独り言

畳=日本の伝統黒幕  藤森照信様の書から
 
 畳についてここ数年のうちに仕入れたネタをまず話したい。一つは最良の畳について、畳には適当な堅さと適当な柔らかさが必要で、この矛盾した要求に合う畳床の選択こそが最良の畳への近道なのだが、その材料についての新ネタ。もちろん普通の畳床は稲のワラを使うが、鎌倉のある戦前の高級別荘を探訪したときに、普通の畳とはどうも感触がちがう。表面は柔らかく、踏むと少し沈んでからキュッと止まる。なかなかいい、管理の人にたずねると、ワラ床の代わりに松葉がギッシリ詰まっているという。松葉床

これが最良とおもっていたら、すぐライバルが現れた。東京の西郊の旧伯爵邸を訪れたとき、ここも踏みごこちがいいので聞くと、シュロが詰まっているという。シュロ床。松葉床対シュロ床の争いはどちらに軍配があるかわからないが、ワラしかないと思い込んでいた私には、畳のことを改めて考えるいいキッカケになった。

もう一つは、畳の上での洋風の暮らしについて、田舎の古い家では、畳の上にジュータンを敷き、イス・テーブル・ベッドを入れて子供部屋にすることが多いし、同じことは下宿屋なんかでもしばしばみられる。こうしたやり方は、あまりに便宜的でいい加減だと馬鹿にしてきたがそうもいえない畳+ジュータンの生活があることを知った。例の日本一の富豪の三井家の生活史を調べてみて、明治の半ばの三井家本家では、和風建築の畳の上にジュータンを敷き、靴の生活をしていたことがわかった。後でジュータンを敷き込んだろうと考えて詳しくチェックしてみると、はじめからそのように計画した家に相違ない。どうもいいかげんなやり方じゃなくて、超一流の家でもやってもおかしくないやり方だったらしい。

いったいどこから始まったのか、ルーツを調べてみると、明治宮殿の天皇の私生活部分がそれをしている。明治天皇は、ヨーロッパ式のイス・テーブルの生活を開始するにあたり、板の床にジュータンではなくて、わざわざ畳を敷きその上にジュータンを敷いていたのだった。

DSCN0825 (600x450)

幕末の畳とイスの葛藤 

いったいどうして、そんな紛らわしいことをしたんだろうか。いろいろかんがえられるのが、一つには幕末からの習慣があったように思える。幕末は開国し外国使節との対面が行われるようになったとき、座る日本とイスの西洋の矛盾をどのようにするかという大問題が生じた。西洋からの使節は、江戸城に来ても靴は脱がずにそのまま畳に上がり、将軍との対面の席でも、けっして座ったりはしなかった。仕方なく日本側は畳の上に毛氈を敷き、お寺などに伝わる形式の椅子を用意し、さらにまた日本の将軍のためには畳を椅子と同じ高さだけ積み上げて将軍の座とした。こうした苦肉の策がいつまでも続いたとは思えず、牢名主のような畳の重ね積みはすみやかに廃止され、ちゃんとしたヨーロッパ式のイスが持ち込まれ、畳が傷むのを防ぐためジュータンが敷かれた、ちがいない。

 この幕末に由来する習慣が明治宮殿まで持ち込まれ、そしてそのやり方を三井家が取り入れたと考えたらどうだろうか。しかし、これだけでは納得できないところがある。習慣だけで採用されたわけでもなく、プラス機能上の理由があったんじゃないだろうか。この問いにこたえてくれたのが三井家のご子孫の方々で畳+ジュータン問題について尋ねると、クッションが良く
足腰のために良かったからと聞いているのこと。ナルホド、そうだったのか。床の作り方は足腰の老化に決定的な影響を与え、コンクリートのような堅い床の上で暮らすと足腰が傷み、老化が急速に進行し、一方、板の床はいなる部分だからにいい。

現在、足腰に最もよいという床を使っている知人の家に訪れたとき、歩くたび足の下が数ミリは沈み、その沈み方の大胆さにビックリしたが、知人によると、この床にしてから足腰の疲れが少なくなったそうだ。とすると、明治の宮殿で採用された畳+ジュータンは当時の床の作り方として、世界で一番足腰の為によかったんじゃあるまいか


畳表の写真back (600x418)

余談
今よく畳が堅いと言う人が多く見受けられます。現実は安価の畳床が多いので、これはほんとうの事です。少しお金を出すだけで柔らかい畳床が入ります。ご近所の畳店にご相談ください。また、住宅メーカーや大工さんにご指定下さい。

足腰に良い畳床は割高にはなりますが、健康を考えれば、納得するはずです。




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