FC2ブログ

タタミのあなみずのブログ

あなみずの施工例や暮らしに役立つ情報をご紹介します。

やすらぎの空間           ひとり言・大事なもの

◆ 相原 のり愛様の《卒業論文要旨》より

『日本人とドイツ人の住空間イメージの比較』

 今日日本の住宅では、洋風の住宅が一般的となり、椅子やベッドでの生活をする人が増えてきている。しかし、その中でも大部分の家に一部屋は和室がある。日本人にとって和室とはどういう存在なのか、アンケートをもとに考察するとともに、在日ドイツ人にも同様にアンケートをし、日本とドイツの生活空間について比較していくことで、和室に対するイメージを明らかにする。

和室とは、伝統的な日本の家屋に特有の畳を敷き詰めた部屋を現す。その和室は、日本の室町時代の住宅様式であった書院造からきているが、書院造は平安時代に京都で成立した貴族住宅の様式である寝殿造が原点とされている。
 
その寝殿は、桧皮茸の屋根で木造の高床式家屋で、板敷の床に座る場所にのみ畳や座具を敷き、主人や家族の主な居場所となり、儀礼や行事の舞台として使われていた。寝殿造の様式は鎌倉時代以降も受け継がれ、江戸時代には書院造と変化したのである。
 
書院造は日本の和風住宅に強い影響を与え、今の日本の生活様式の基本となった。今日の宴会でも、しばしば床の間の位置によって「上座」「下座」と座席位置が決められることがあるが、この床の間との位置関係が身分序列の確認を促す役割を果たし、書院造の特徴とされている。
 
しかし、寝殿造や書院造には、共通して畳というものが欠かせない。その畳は奈良時代に生まれ、当時は、木製の台の上に置かれた寝台として使われていた。実際に今日のように部屋として使われるようになったのは、安土桃山時代のことである。江戸時代になると、畳が生活の中心となり、畳が一般的となった。

しかし、昭和時代になると、高層住宅、ニュータウンが出現し、日本では和室を中心とした生活をする人が少なくなった。そのため、現在では、デザインの変化、文様の多様化で、新しい畳時代を迎えようとしている。このように、日本の住空間は約1200年もの長い間にわたり変化してきたが、実際に現代の日本では畳とはどういう存在であるのか。

日本人のアンケートによると、現在の生活では和室よりも洋室を中心とした生活をしている人が多かった。しかし、洋風化が進む中でも、大部分の人の家には和室が1部屋あることが明らかになった。和室は、洋室にはない多様性をもつことから、様々な使い方ができる空間である。

そのため、日本では、落ち着く場所として思い浮かぶのは実際に生活している洋室よりも日本の昔からある和室の方を選ぶ人が多い。今回のアンケートでは、畳が日本独特のものであることが認知されており、ほとんどの人が「畳は落ち着く」とい結果となった。また在日ドイツ人のアンケートと比較してみると、ドイツは、靴のまま家に入ることはあまり重要ではないことが解った。

しかし共通する点は、畳を日本の伝統の一つと考え、最初は畳に対して違和感があったが、今では生活の中で癒しの空間として使われているということである。
 
では、日本人だけでなくドイツ人にとっても畳が癒しの空間とされるのは、4つの魅力がある。その4つとは、「独特のいいにおい」、「静寂さ」、「快適さ」、「光の吸収」と考えられる。独特の井草のにおいには心身ともリラックスできる効果があり、静寂さには遮音効果から心の安らぎをもたらす。


また、快適さには、室内を快適な環境に整える適度な水分を放出する機能があり、光の吸収で、自分の皮膚の色に近い反射率の色を感じることで安心感が持てる。この4つがあることで、畳の部屋は安らぎを与えてくれる癒しの空間とされている。
 
和室は、洋室では得ることのできない安らぎがあり、これからも、日本独特な和の文化として、変化をし続けながら癒しの空間は受け継がれていくのである。

◆ 相原 のり愛様《卒業論文要旨》より

余談
大事なものは「やすらぎ」ですね
畳は良いものですね




スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tataminoanamizu.blog.fc2.com/tb.php/60-917fc4d5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)